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スペシャルドラマ 警部補碓氷弘一 殺しのエチュード

なんというタイミング。
先日、今野敏「碓氷刑事シリーズ」を読んでいると書いたばかりのところに、スペシャルドラマがOAとなった。しかも、私が読んだシリーズの中で最も好きな「エチュード」がドラマ化!
それを知ったのはOA当日のテレビCMだったので、ほんとうにギリギリ見ることができた。
キャスティングは、ユースケ・サンタマリアさんだということで、私が想像する碓氷刑事よりは、若干見た目がスマートすぎると思ったけれど、俳優さんはだいたいみんなスマートだからそれはそれでありだろうと納得していた。

よくできたドラマだったと思う。
原作を知らない人でも、十分に楽しめたドラマだったと思う。
だからこそ、原作に忠実に作ることはできなかったのかと、少し残念にも思ってしまった。

碓氷刑事は、原作では捜査一課第五係に所属している、れっきとした捜一の刑事だ。彼自身は、自分のことをしがない一介の刑事で、定年まで勤め上げられればそれでいいと思っているが、実は彼の周囲は彼に一目置いている。(その中に、高木刑事や、梨田刑事がいる)
なぜ、ドラマでは装備係の所属にする必要があったのだろう。
そして、ドラマでは妻子と別居中という設定になっていたが、これも違う。碓氷刑事の妻は、ちゃんと刑事の妻をしているし、妻子に構ってやることができず、自分は父親としてどうなのだろうと思い悩むことはあれど、子供たちは父親の仕事を理解している、という設定になっている。(と、私は理解している)
細かいところではあるけれど、私はそういう碓氷刑事が好きなので、少し残念だった。
いろいろな違いは多々あれど、いちばん違和感があったのは、ドラマでは国会議員=悪者というとてもわかりやすい敵がいて、しかも裏で警察がその圧力に屈していたという、ありがちな設定がなされていたこと。
ここの部分は、まったくもって原作とは異なっている。最初に選挙カーが出てきたときに、この候補者がかかわっているのだろうとは思ったけれど、まさかそんなふうに敵を作ってくるとは。
確かに、そういう敵を作ったほうが、視聴者にはわかりやすいだろう。けれど、原作を読んだばかりの私には、違和感だけが残ってしまった。
そういうわけで、最後の、犯人を取り押さえるシーンも、まったく違う。
私は原作のラストを手に汗握って読んだので、設定が変わってしまったことがとても残念だった。
このシリーズは、どちらかというと碓氷刑事よりは相棒となる人たちに焦点があたる物語だと思うので、このエチュードも、心理調査官がメインで、碓氷さんはそのサポートをしながら事件を追っていくものだ。この事件の犯人は非常に頭が良く、心理捜査官との会話のやり取りなど、とても引き込まれていくシーンなのだけれど、ドラマでそれをやってしまうと、碓氷刑事そのものの影が薄くなってしまうということなのか、相武紗季さん演じるところの心理捜査官が、原作ほど活躍しなかったのがもったいないと思った。ドラマではほとんどプロファイルのようなことはしていなかった。
犯人のすり替わりに関しても、さらっとしすぎていて残念だった。

ただ、ドラマとしては非常によくできていたと思うし、評判も良いようなので、それは嬉しいことだと思う。
シリーズ化希望の声もあるみたいだけれど、おそらく、いちばんドラマ化しやすかったのが、このエチュードだと思うし、他の作品をドラマ化するのは、なかなか大変だと思う。とにかく、出てくる人たちが現実的ではなかったりするからだ。ロシアンマフィアだの、中東?のスパイだの、御祓い師だの、誰かの生まれ変わりだの……という感じ。
触発、の自衛隊員ならドラマ化できそうな気がするが、自衛隊賛歌のようになってしまうと世論がうるさいだろうし……と考えると、うーん、なかなか難しいのでは?と思うのだ。
とはいえ、原作にもちょいちょい出てくる高木刑事役の滝藤さんは、なかなかイメージにあっていたと思う。洋梨は、もうちょっと歳が上な気もするが、実はあんな感じなのかもしれない。

ドラマを見たあとで、原作のエチュードを読んだとしたら、それはそれで楽しいと思う。

ちゃんと家庭を守っていて、ほかの刑事たちにも一目置かれているけれど、いつも異業種の相棒と組まされることになる碓氷刑事。これをユースケ・サンタマリアさんやら滝藤さん、相武さんらを思い浮かべて読めば、もっと世界が広がりそうだ。そうか、原作はこういう事件だったのか、と二度美味しいと思う。
ついこの前読み終えたばかりだけれど、私ももう一度、彼らを当てはめて読み直してみようか。

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